お子さんを放課後等デイサービスに通わせることを考えた時、いろいろな不安が出てきますよね。
自分の子どもにあった療育をしてもらえるのか。事業所のスタッフは、どんな人なのか。どんな子どもが通っているのか。
今回は、放課後デイサービスの選び方について、選ぶときのポイントや、誰にどうやって聞いて選べばいいのかをご紹介します。
目次
放課後デイサービスを選ぶポイント
1.子どもにあったサービスがあるか
放課後デイサービスには、いろいろなタイプがあります。たとえば、以下のようなもの。
- 預かり型(学童保育のようなもの)
- 学習型(習い事など)
- 療育型(障害の特性にあわせた指導)
- 運動型(スポーツ系)
- 就労準備型(主に中高生が対象)
自分の子どもにはどんなタイプが合うのか、事前にしっかりと考えておきましょう。
2.スタッフの対応はどうか
スタッフの対応が子どもに合うかどうかは、とても重要なポイントです。
優しそうなスタッフが多いと安心ですよね。ただ「自分の子どもにはビシッと指導してくれる人の方がいい」ということもあります。
すべてのスタッフの性格を知るのは難しいですが、事業所の方針や理念を聞くだけでも、スタッフの方向性がわかります。
まずは、その事業所のスタッフとお子さんとの相性がどうか。そして子どもの様子について、相談がしやすいかどうかを知ること。これはとても大切なポイントです。
3.他の子どもの年齢や雰囲気はどうか
その放課後デイには、他にどんな子どもがいるのかを見ることも大事です。
放課後デイサービスに通えるのは、小学生から高校生までです。ただ、中には「児童発達支援」と併用してサービスを提供しているところもあり、そうなると未就学の小さいお子さんと高校生が、同じ施設で過ごすことも。
中高生の場合、「小さい子どもが多いと過ごしにくい」という声もよく聞きます。
下の子の面倒を見たり、お兄ちゃんやお姉ちゃんと遊んでもらえるというメリットもありますが、イベントやプログラムに充実感が得られないことも多いようです。
また、明らかに自分の子どもと合わなさそうなお子さんがいることもあるでしょう。
見学に行くなら、実際に子どもたちが来ている時間帯(15時~17時くらい)を選び、ほかのお子さんの様子も見ておきましょう。
もちろん、スタッフに聞いておくことも大切です。
4.利用時間が合うか
利用時間は施設によってさまざまです。特に、学校帰りに自分で通所する場合は、交通機関の利便性も考えておきましょう。
主に、下記のことをチェックしておくといいですよ。
- 学校から施設までの時間
- 施設で過ごせる時間
- 土日、祝日の利用はできるか
- 帰りの電車の混み具合
5.施設の状況もチェック!
人だけでなく、モノにも目を向けておきましょう。
例えばトイレ。トイレが暗かったり冷たいと、おしっこができないという子どももいます。
また、自閉症スペクトラムのある子どもの場合、場所と目的を結びつけて認識していることがあり、同じ場所が多様な目的で用いられることに不安を感じることがあります。
(参考:落ち着いて過ごせる生活空間づくり 発達障害の情報サイト)
その環境が、子どもの特性に合っているかどうか。これも事前にチェックが必要です。
放課後デイサービスはどこで選べばいいの?
では、放課後デイサービスはどこで選べばいいのでしょう。
相談支援事業所
各地域の、相談支援センターや相談支援事業所で聞く方法。相談支援員の方が、お子さんの支援計画を一緒に考えてくれますし、その際にお子さんに合った放課後デイを教えてくれます。
支援員さんの中には、事前に放課後デイを見学してくれる方も多く、よりおすすめの情報が得られます。
通所後も、一緒にお子さんをサポートしてくれます。
りたりこ発達ナビ
全国の放課後デイの情報をまとめたポータルサイトです。
施設の基本情報をはじめ、りたりこ発達ナビ内のブログで、活動の様子などをアップしているところも多く、イメージがわきやすいのも特徴です。
それぞれの施設のホームページへのリンクもあります。
ホームページ検索
りたりこ発達ナビに掲載されていない事業所も多くあります。その場合は、「放課後等デイサービス 大阪市中央区」「放課後等デイサービス 就労準備型」など、近くの地域名や特徴などを入れて検索してみましょう。
市など自治体の福祉関連サイト
自治体のホームページには、すべての事業所の一覧が載ったページがあります。
家の近くの事業所に行きたい場合などは、この一覧から近くの住所のところを探し、見学に行くのもおすすめです。
他の保護者の口コミ
学校や地域で放課後デイサービスに通っているお子さんがいるなら、その保護者にぜひ感想を聞いてみてください。
リアルな意見がもらえますし、ホームページなどでは得られない情報が得られます。
ただ、個人的な思いが入ることもあります。一人の保護者の意見だけを参考にせず、できれば何人かのお話が聞けるとよりいいですね。
まとめ
お子さんにぴったり合った放課後デイサービスを選ぶのは、簡単なことではありません。
契約したあと、その施設の方針や支援の内容に満足できないからということで、変更する方も少なくありません。
新たに他の施設と契約をし直すのは、結構手間がかかりますし、働くお母さんにとっては負担も大きいでしょう。
決定する前に、ネットでもしっかり情報を集め、相談できる支援員さんを探しておくことをおすすめします。
そして、ぜひ事前に親子で見学や体験に行ってくださいね。