「受給者証」をもらうメリットとデメリットとは

受給者証をもらうことのデメリットとは

子どもが不登校やひきこもりになってしまった時、「とにかく外に出られるようになってほしい」と願う親は多いですよね。

家族や友人と少し出かけることもある、というお子さんなら、放課後等デイサービスを利用するのも選択肢の1つです。

放課後等デイサービスは、「社会で他の人と関わりながら生きていくのに必要なスキルを身につけるところ」です。そのためにいろいろな訓練や取り組みを行っています。

> 放課後等デイサービスとは?利用資格や料金など

この放課後デイサービスを利用するには、「受給者証」を交付してもらう必要があります。

これは、放課後デイサービスのような福祉サービスを利用するための証明書で、障がいを認定する「療育手帳」などとは異なるものです。

ただ、やはりこういった「手帳」のようなものを取得することに不安や抵抗がある方も多いでしょう。

今回は、「受給者証」をもらうメリットとデメリットについて考えてみました。

受給者証をもらうメリット

放課後等デイサービスが安く利用できる

不登校や引きこもりのお子さんの場合、フリースクールに通わせることも多いでしょう。その場合、高額な利用料がかかるケースもあります。

一方、放課後デイサービスの場合、施設によっては学習療育や運動療育、または就労準備など、いろいろな支援やプログラムがあり、社会に必要な訓練も受けられます。将来の子どもの自立が不安なお母さんにとって、とても心強いですね。

ASISでも、将来の進学や就職に向けたプログラムを用意しています。パソコンスキルや対人スキルの他、楽しく取り組めるYoutubeやドローン、英会話やカメラ講習などもあり、通っている中高生にも少しずつ度胸や自信がついてきているのが感じられます。

進路支援型 放課後等デイサービスASIS(アズイズ)のパソコン

受給者証をもらうことで、こういった放課後デイサービスが、とても安い料金で利用できるのです。

放課後デイサービスは、利用料の9割を自治体が負担してくれます。なので実質1割の負担ですむことになります。

さらに利用料には上限額があり、その額を超える分は自治体が負担してくれます。

(大阪市の場合、世帯所得が約890万円以下のご家庭なら、1ヶ月の上限額4,600円で利用できます。)

受給者証をもらうデメリット

では、受給者証をもらい、放課後デイに通うことに、デメリットはあるのでしょうか。

結論から言うと「デメリットはない」と私たちは考えます。

それについては、後述しますね。

こちらでは、時々聞かれるデメリットをご紹介しておきます。

「障がい者になってしまう」という不安感が芽生える

障害者手帳や療育手帳の場合、手帳を取得することで、心理的な不安感を生み出すことがあります。

「自分は障害者なんだ」という感情が、不安感や抵抗感を生み出し、ストレスの引き金にもなることもあります。

受給者証においても、同じように思う方がいらっしゃるようです。

また、父親が絶対に子どもの特性を認めない、というのもよくあるパターンです。夫婦間で意見が大きく違い、ケンカになることも多いようですね。

手続きに手間がかかる

受給者証をもらう場合、お子さんの将来の支援計画書を作ったりする手間がかかります。

支援計画書は、相談支援員を間にはさんで作ってもらうケースが多いです。ただ、その分時間がかかりますので、働くお母さんにとってはストレスになることも。

実は、計画書は家族が作成して申請することも可能です(セルフプラン)。この場合、ダイレクトに自治体とやり取りができますので、手続きもスムーズに完結していきます。

ただ、お子さんの将来のことを考えると、相談支援員など専門家の意見を聞き、トータルでサポートしてもらうことをおすすめします。いろいろな人の支援が加わることで、お子さんをよりいい方向に導くことができるからです。

周りの視線が変わる

お子さんが放課後等デイサービスに通っていることが周囲の人に知られてしまうと、「あの子何か障がいをもっているんだ」というふうに思われる可能性もあります。

それにより、周りの人たちの態度が変わることへの恐れ。それもデメリットになるでしょう。

グレーゾーンの子どもは、見た目はどうみても普通の子どもであり、周りにも「ちょっと変わった子」としか捉えられていません。

自分の子どもがそんな風に思われてしまうことは、親にとっては大きな不安ですね。

受給者証と療育手帳は全く別のものです

ここで一つ言っておきたいのは、受給者証と療育手帳は全く別ものだということ。

受給者証は「学校に通えない精神状態である」などの理由で発行してもらうこともできます。決して障害の認定がされるわけではありません。

また、基本1年に1度の更新なので、必要がないと思えば更新しなくてもOKです。

将来、就職するときにも、受給者証をもっていたことで何か判断が変わるということもありません。

そう考えると、受給者証があるといざというときすぐに施設を利用できますし、メリットにしかならないのではないでしょうか。

遠くの放課後デイに通うのも手

もし、周りの人の目が気になるなら、家や学校から遠く離れた放課後デイに通うのも一つの手です。

中高生になると電車で通学する子も多いので、遠くのデイに電車で通所するのもごくごく自然なこと。また、施設によってはビルの中にあり、入り口からはそれとは分かりにくいところも多いです。

電車で移動する訓練にもなりますし、お子さんも気楽に通うことができます。

子どもにとって大切なのは「親の信頼」

最後に。

子どもが学校に行かなくなる。行けなくなる。

その時に親が心配すれば、それは子供の心を不安にさせるだけです。

心配することが愛情ではありません。

心配しないことは、子どもに無関心になることではありません。

心配せずに、信頼してあげること。それが子どもの心に自信を与えます。

 

学校に行かないのなら、ほかに居場所をつくってあげることも大切です。それが家庭であるなら、それは子どもにとって理想の安全基地になるでしょう。

もし家庭でそういった居場所作りが無理なのでしたら、放課後等デイサービスやフリースクールがその役割を担ってくれます。

そのための受給者証は、お子さんにとってメリットでしかありません。