どこまでも理解し尽くしてあげることで、子どもたちは「自分を知り」成長する

自分を知ることが大事

こんにちは。れいじです。

ADHDのお子さんは、ふとしたことで友達につっかかり、ケンカになることも多いでしょう。

中学生くらいだと、お互いにどちらも譲らず、かっとなると余計にいらだちがエスカレートしていきます。

そんな時、みなさんならどういった対応をしますか?

なにか問題が起きたとき、最初に教えるのは原因や対処ではない

例えば、どうしてケンカになったのか、まずはその原因を聞いてあげる方もいるでしょう。

もしくは、「そんなに怒らないで、ちょっと落ち着いて話しをしようか」と、素早く対処される方もいるかもしれませんね。

それは一見とても誠実なように見えるのですが。。。

 

発達障害の子どもにとって、それらは解決にならないことが多いのではないでしょうか。

 

どうしてこんなことになっているんだろう。

 

子どもの頭の中にあるのは、そういった思いです。

あなたは〇〇だから、怒るのも当然だよね。分かるよ。が大事

発達障害のお子さんが、カッとなったりすぐにつっかかるのは、その障害の特性が原因です。

例えばADHD(注意欠如多動性障害)は、その名の通り不注意さや多動性、衝動性が特徴です。なかでも衝動性が強いタイプの子どもは、気持ちのコントロールが苦手ですので、トラブルも多くなるでしょう。

でも、それはあたりまえのことなのです。

 

「あなたはADHDだから、怒るのも当然だよね。分かるよ。」

 

こんな風に声をかけてあげてみてください。あなたが怒って友だちにつっかかるのは、全然普通のことなんだよ。と理解してあげるのです。

理解してあげることを繰り返すことで、子どもは自分を知る

そういったことを繰り返すことで、子どもは自分を知っていきます。

「そうか。自分はそういう人間なんだ。それをちゃんと認めてくれる大人がいる。」

それがあって初めて相手を理解してあげようと思えるのではないでしょうか。

 

ただでさえ、同級生や社会、時には親から否定ばかりされている(理解されない)子が相手を理解しようなんて、なかなかできることではありません。

自分の個性を殺してまで相手を理解するのは、ただのロボットです。

僕は小学生の時、個性を出したことが原因でいじめられました。ですが、僕はこのままでは友達がいなくなる。それが怖くて自分の個性を殺しました。そうすると周りの友達が仲良くしてくれました。

ですが、生きている実感がありませんでした。

つまり自分の個性を殺して相手に合わせるだけの、ロボットのような人生だったのです。

 

自分を理解してくれる人がいる。

毎回どんなトラブルがあっても、自分を理解してくれる人がいる。

そういう気持ちの中で、子どもは自分を知り、以前にもっていたやみくもな不安感や恐怖から解放されるのではないでしょうか。