特例子会社「パソナハートフル」の見学に行ってきました

パソナハートフル

先日、パソナグループの特例子会社であるパソナハートフル様に見学に行ってきました。

ASISの高校生は、すでに就労移行支援などの見学体験に行っている児童も何人かいます。学校からは、「就労先の見学は各自で進めてください」と言われているケースも多いようですね。

そんな中での、特例子会社への見学です。今回は、高校生6人+中学生1人の児童と職員が参加させていただきました!

パソナハートフルとは

パソナハートフルの母体であるパソナグループは、言わずと知れた、派遣事業で有名な企業です。

その中で、働く意欲がありながら就労が困難な障害者の方々の就労の場となっているのが、特例子会社であるパソナハートフルです。

各種受託業務を中心に、アート関連やパン工房など、それぞれの才能・能力にあった事業に取り組まれています。

今回は、平日ということで、放課後の16:30から見学時間を設定していただき、特例子会社の説明や、事業所を案内していただきました。

アート(芸術活動)に力を入れているのが印象的

パソナハートフル様には、「アート村」「アート村工房」という事業があり、絵を描くことを業務とする、多くの障害者アーティストが就労されています。

職場見学の際、実際に絵を描いている現場も見せていただきました。丁寧に描いている様子からは、本当に絵が好きなんだなという気持ちが伝わってきます。

飾られた作品にはアーティスティックなものが多く、同行したスタッフからは、「あの絵欲しかった~」という感想も。

そして、パソナハートフルで育ったアーティストの方がデザインした作品を販売したりしているそうです。

今回は、ハロウィン前ということで、かわいいハロウィングッズもたくさん並べられていました。

ハロウィングッズ

誰もが何かしらの才能を持っている

企業説明は、児童一人ひとりと向き合って下さり、とても楽しく和やかな雰囲気で行ってくださったのが印象的です。

例えば背が高い児童には、「背が高いということでも、それは一つの才能なんだよ」。

パソコンが好きという児童には、「好きという気持ちも、それは他の子にはないかもしれない才能」。

誰もがみんな、何かしらの才能を持っている。才能に障害はない。

当たり前だけど自分ではなかなか気づけない、とても大切なことを、冗談を交えながら分かりやすく話していただきました。

あいさつの必要性について

帰り際、ASISの一人の児童のあいさつをとても褒めていただきました。その児童は、普段から誰よりもきちんと挨拶をし、気持ちのいい空気を作ってくれます。

今回の見学でも、その挨拶は担当の方の心にとまったようです。私たち職員にとっても、とても嬉しい出来事でした。

ただ、発達障害の中には、「あいさつがどうしてもできない」という特性もあります。場面緘黙症もそうですね。

  • あいさつができなくても、それをカバーできるスキルを身につける!
  • 自分が本当にやりたいことや入りたい会社が見つかり、そこであいさつが必要なら、できないことを分かってもらえるように努力する。

ASISでは、このような考えで児童と接しています。

ASISの児童には、ありのままの自分で、前に進んでいける力をつけてほしいと思っています。

あいさつができない女子中学生

あいさつができない子供でも、悩む必要はありません

2019年2月10日

最後に

今回、この見学体験をご紹介してくださったリタリコワークス様、また、忙しい中、児童のために時間を割いてくださったパソナハートフルの皆様、本当にありがとうございました。

ASISでは、今後もいろいろな会社や事業所に見学体験に行きたいと思っています!